便秘薬はかえって便秘を悪化させる

便秘薬には便秘を悪化させるという副作用があるため、ダイエットのためだけに便秘薬を飲むことは控えるべきでしょう。具体的な便秘薬の副作用とは、便秘薬の効果が徐々に薄れていくこと、便秘薬なしには排便が困難な体質になることです。

なぜ便秘薬を飲み続けると便秘薬の効果が薄れていくのかというと、便秘薬に体が慣れてしまって便秘薬に対する反応を徐々に示さなくなるからです。

それから、便秘薬を常用すると腸の働きが低下していきます。便秘薬を常用すると最終的には便秘薬に頼らないと排便できない状態になりますが、これは便秘薬の副作用によって腸の働きが低下するからなのです。

排便すると痩せると錯覚してしまいがちなことから、便秘薬を飲んで排便するというダイエット法があります。

実際には排便によって痩せるわけではないのですが、体から便を排出させることで便の重量だけ体重が減りますし、便が原因でお腹がぽっこりしていた場合には一時的に便を排出させた分だけお腹がへこみます。

このようなダイエットでは、最初のうちは便秘薬1錠で排便できていたのが、そのうち2錠でないと排便できなくなり、さらに副作用が悪化した人では10錠、20錠…と一度に飲む量が増えていきます。

ここまで副作用が進行した人では自力での排便が困難になっているため、便秘薬をずっと飲み続けなければ満足のいく排便もできなくなっています。

排便関係の薬や食品で副作用があるのは便秘薬だけではなく、便秘茶(便秘を解消させる効果を持つお茶)やダイエット茶にも便秘薬と同様の副作用があります。要するに便秘茶やダイエット茶を常用することでも最終的には自力での排便が困難になるということです。

便秘茶は単なる健康茶のような認識で飲むと危険です。便秘茶には便秘薬と同じ成分が含まれているため、便秘茶を飲むと排便があるわけです。そのため便秘茶の副作用は便秘薬と違いがありません。

ダイエット茶の副作用も基本的に便秘茶と同じ考えで大丈夫です。ダイエット茶には飲むことによる体重の減少(またはお腹のポッコリを改善させること)を見せかけるため、センナやキャンドルブッシュのような便秘薬の成分が配合されていることが多いです。