運動後にふくらはぎにむくみが発生した理由は?

運動後なのに、ふくらはぎにむくみが出ることがあると思います。普通は運動をすればむくみが解消すると言われています。なぜ運動後に関わらずふらはぎにむくみが発生することがあるのでしょうか。

もし運動にむくみを解消させる効果がなく、逆にふくらはぎのむくみを誘発してしまうのなら、心配になって運動を控えてしまうかもしれません。

この運動後にふくらはぎがむくむ理由を解説します。

ふくらはぎがむくむ原因は何?

まず、ふくらはぎがむくむ原因は大きく分けて2つあります。その1つが塩分の過剰摂取により体全体にむくみが発生し、体の一部分としてふくらはぎにもむくみが発生することです。

もう1つの原因は、全身を流れるリンパ液が下半身に停滞し、ふくらはぎにむくみを発生させたということです。

ふくらはぎがむくんだ原因が1つ目であった場合、食事で塩分量を控えることでむくみを改善させることができます。

2つ目が原因であった場合、リンパ液を下半身から上半身へ流す必要があるので、その1つの解消法としては運動が挙げられます。

運動をすることでふくらはぎの筋肉を使い、筋肉の収縮がリンパ液を上半身へ押し流すためむくみが解消されるというわけです。

でも、今回の場合は運動をしたことが逆にふくらはぎのむくみを誘発してしまいました。なぜむくみを解消させる手段であるはずの運動が逆にむくみの原因となってしまったのでしょうか。

実はむくみではなく筋肉のパンプアップが原因

パンプアップとは筋トレをした直後に、筋トレをした部位がパンパンに膨らむ現象のことです。よって、運動直後のふくらはぎのむくみは、実はむくみとは無関係の筋肉の膨らみだったのです。

恐らくですが、ふくらはぎがむくむ直前にしていた運動は、ジョギングなどふくらはぎの筋肉を主に使うものであったはずです。

もし、していた運動が上半身のエクササイズなど上半身の筋肉しか使わないものであった場合、ふくらはぎにむくみが発生することはなかったはずです。

パンプアップのしくみは、運動で筋肉を使うことにより筋肉の低酸素状態や代謝物の蓄積などを招き、この状態を解消させるために筋肉内の水分量が一時的に過剰になることです。

普通はパンプアップは筋トレなど筋肉に高負荷をかけるトレーニングで発生するのですが、低負荷の運動であっても運動の状況によってはパンプアップが発生します。

このふくらはぎのパンプアップは数日放っておけば自然に解消します。

運動でふくらはぎが太くならないか?

ここまで読むと「運動すればふくらはぎが太くなってしまうのではないか?」と心配になってくると思います。

だけど安心してください。筋肉はそう簡単には肥大しません。特に女性の場合は筋トレをしても筋肉を増やすのが難しいくらいです。

かなりハードなトレーニングをしているスポーツ選手であっても、1年間に増える筋肉の量は2、3キロくらいと言われています。

ダイエットのためにジョギングをしたくらいで、ムキムキになるような極端な筋肉の肥大はしないでしょう。