1日で体重が1キロ増えた。食べてないのになぜ?

たった1日で体重が1キロも増えることがあると思います。前日たくさん食べたはずはないのに、翌日体重計に乗ってみると1キロの増加。

毎日運動もしてるし、昨日もちゃんとウォーキングをしたのに・・・。なぜ体重が1キロも急に増えるようなことがあるのでしょうか。この理由について解説します。

数キロの体重は常に変動する

体重が増えたり減ったりする理由が太ることと痩せることだけにあると考えていれば、それは間違いです。太ったり痩せたりするのは体脂肪が増えたり減ったりすることが原因ですが、体重が変動する理由はそれだけではないからです。

今の体重を決定する要因としてはもちろん体脂肪があります。その他、腸に滞在している便の量や体の水分量も今の体重を決定する大きな原因なのです。

体脂肪は前日にちょっと食べすぎたくらいで大きく増えるようなことはありません。例えば前日の夕食で焼肉を食べて普段より1000kcal余分に摂取したとしても、翌日に増える体脂肪の量は139gにすぎません。

だけど、体の水分量が原因だった場合は、たった1日でも1キロくらいすぐに変動します。というより、1分で500g変動することも稀ではありません。

例えば500mlのペットボトルの飲料を一気飲みした場合、体重は500g増えています。また、おしっこ1回分(500ml)で体重は500g減ります。

また、体にむくみが発生した場合も1キロくらいの体重は変動するものです。

このように、前日特にたくさん食べたわけではないのに体重が1キロ増えた場合、それは太ったからではなく主に体の水分量が増えたからなのです。

このような急な体重の増加を防ぎたい場合、むくみを予防することが主な対策となります。

むくみによる体重の増加を防ぐには?

むくみの原因は主に塩分の過剰摂取です。例えば前日にあまりにも塩分が多い食事をした場合、翌日に体重が1キロ増えていることもあります。

だから、むくみを原因とした急な体重の増加を予防したければ、できるだけ薄味の食事をすることです。

濃い味が好みなのでどうしても塩分を控えられない場合、野菜をたくさん食べてカリウムを多く摂取するようにするとよいでしょう。カリウムを摂取すれば体内の塩分を排出してむくみを予防できるからです。

生理も急に体重が増える原因の1つ

女性の場合は生理の周期によって体重が大きく変動することがあります。これは月経前症候群による体のむくみを原因とする体重の増加であり、生理の前や生理中に体重が増える傾向にあります。

しかしこの生理周期による体重の増加は生理が終わった時に解消されます。だから、たった1日で体重が1キロ増えたことと生理が重なった場合、生理が終われば体重は元に戻るので安心してください。

1日で体重が急に1キロ増えたからといって、必ずしも太ったわけではありません。これを心配し過ぎることで逆にストレスとなり、イライラから過食するようなことは避けましょう。