骨盤ストレッチはお腹痩せに効果なし

お腹痩せには骨盤ストレッチが効果的だと言われることがあります。骨盤ストレッチがお腹痩せに効果があると言われる理由に関して、骨盤ストレッチで痩せ体質になれるから、という解説が一般的です。

骨盤ストレッチで歪みが直ると食欲中枢への神経伝達がスムーズになり、食べすぎを防止する効果を得られることがお腹痩せにつながること。

また、骨盤ストレッチでゆがみが直ると脊髄を通る各神経の働きがスムーズになり、これが新陳代謝を活発にしてむくみを解消させること。

骨盤がゆがんで開いた状態は内臓や胃が下がって消化器官がきちんと働かず太る体質ができあがるため、骨盤ストレッチでゆがみを解消すれば痩せ体質につながること。

骨盤がゆがんで猫背になると腕を動かしにくくなり二の腕に脂肪が付くので、ゆがみを解消させれば二の腕痩せに効果があること。

お腹ポッコリの原因も骨盤のゆがみであり、骨盤が歪むと背中側の筋肉を緊張させてゆがみをカバーするため、お腹側の緊張をゆるめる結果お腹がポッコリと膨らむこと。

以上の通り、骨盤ストレッチの効果は食べ過ぎの防止、むくみの解消、胃や内臓の位置を戻して痩せ体質につなげること、体の可動範囲を増やすことによる部分痩せ効果、お腹ポッコリの解消など、かなりのダイエット効果が期待できそうなものとなっています。

上記の一般的な骨盤ストレッチの効果に関する解説は体の構造などを表現しながら最もらしく書かれており、素直に信じてしまうのが一般的ではないでしょうか。

しかし、上記のような骨盤ストレッチ（骨盤矯正）の効果の解説内容は間違いが多く、そもそも骨盤にゆがみが生じること自体が、医師の立場からは否定されています。

「骨盤のゆがみは強大な外力で骨折をきたしたり、恥骨結合が離開するような外傷を負ったりする場合以外、まずはあまりないもの」というのが医学的な立場の人の見解です。

よって、骨盤ストレッチをどれだけしようと、お腹痩せには全く効果がないのです。