食事制限をしたのに体重が増加したのはなぜ?

食事制限でカロリーを減らしたにも関わらず体重が増加してしまうのはなぜなのでしょうか。せっかく食べたいのを我慢したのに体重が増えてはがっかりすると思います。

この、食事制限をしてから体重が増えた場合の考えられる原因と対処法を解説します。

まず食事制限でどのくらいの体重が落ちるのかを知っておく必要があります。

例えば毎日1800kcalを食事で摂取していた場合、夕食のご飯を100g減らせば1日当たり150kcalのカロリー制限をしたことになります。この場合は1日摂取カロリーが1650kcalに減りますね。

1日に150kcalずつカロリー制限をした場合に1か月で何キロの体重が落ちるのかと言うと、625gです。およそ0.6キロの体重を減らせることになります。

もし夕食のご飯を完全に抜いて1日に300kcalを制限した場合、体重が落ちるペースも2倍になります。1日に300kcalを制限すれば1か月で1.2キロの体重が落ちるということですね。

ここで考えてほしいのですが、1日300kcalのカロリー制限では3日で何gの体重が落ちますか?

その答えは125gです。0.12キロの体重が減るということで、体重計に乗ってもほとんど実感できないレベルです。

食事制限をしても体重が落ちないと思う人は、物事を短期間で考えすぎる傾向にあると思います。夕食でご飯を抜いたら精神的にも辛いから、「かなりの食事制限ができたし体重も絶対たくさん落ちているはず」・・・と考えるでしょう。

しかし実際には、3日の食事制限で落ちる可能性がある体重は0.12キロにすぎなかったのです。

3日程度の食事制限では体重があまり落ちないのはわかったけど、私の場合は逆に増えていた。これはどう理解すればよいの?

1日300kcalのカロリー制限を3日した場合に落ちる体重は125gくらいだと上に書きました。だけど実際の体重は様々な要素に左右され、体脂肪はその1つの要素に過ぎません。

125gの体脂肪を食事制限で減らせたとしても、それ以外の要素で1キロ増えたら体重も875g増えることになります。

体脂肪以外で体重を増やす可能性のある要素はむくみや便秘などたくさん考えられますが、身近過ぎてあまり気づきにくい要素としては、食べたり飲んだりしたものの重量です。

3日間のカロリー制限で体脂肪を125g減らしたとしても、500mlペットボトルの水をすべて飲み干せば差し引きで375g増えるということです。

食事制限で体重が落ちるペースはこのように遅いので、もっと長い目で体重の変化を見守りましょう。