脂肪を落とす方法は筋肉を付けること?

よく筋肉を付ければ脂肪を落とすことができると言います。その理由は筋肉を付けることで基礎代謝が上がり、増えた消費カロリーが脂肪を落とすというわけです。それでは、ダイエットに一番効果があるのは筋トレなのでしょうか。

実は、筋トレを必死に頑張ってもダイエット効果はそれほど高くありません。筋トレをしても脂肪をそれほど多く落とすことができないということです。その理由は、筋肉を付けても基礎代謝がほとんど上がらないことにあります。

一般的には筋トレが基礎代謝を上げる代名詞であるように言われていますが、筋トレでは思ったほど基礎代謝が上がりません。早く脂肪を落としたいのなら、筋トレをするより食事制限をしたり筋トレ以外の運動を行う方が効率がよいのです。

筋トレを必死に頑張って、1㎏の筋肉が増えたとしましょう。それで基礎代謝がどれくらい増えるのかあなたは知っていますか。

1㎏の筋肉が増えることによる基礎代謝の増加は13kcalです。筋トレを何十日も必死に続けても増える基礎代謝量はたったの13kcalというわけです。

ところで、一般的な人が筋肉を1㎏付けるのに必要な日数は143日くらいだと言われています。一般の人が筋トレを行っても、1日平均で7gしか筋肉は増えていかないのです。

さらに、筋肉を増やすためにはカロリーを過剰摂取する必要があります。どういうことかというと、筋肉を増やす時には太るような摂取カロリーをする必要があるということです。食事制限をしながら筋トレをしても筋肉は全く増えないのです。

要するに筋肉を付けたければ、カロリーを過剰に摂取していったん太る必要があります。太るようなカロリー摂取でなければ筋肉は付きません。筋肉を付けながら脂肪を減らすことはできないのです。

脂肪を付けずに筋肉だけ付けたければ、いったん太りながら筋肉を付け、次に食事制限で摂取カロリーを減らして脂肪だけを落としていくことです。

脂肪を落とす方法としては、筋トレで筋肉を付けようとしてもあまり意味がないということです。